11月9日(日)に、京都でメディカルダイアローグの1日セミナーがありました。
これは、患者さんの本当の気持ちに気付くための技術を磨く、医療関係者のためのコミュニケーションスキルのセミナーです。
医療現場でのトラブルの多くは、コミュニケーション不全によるものです。
わたしたちは、日々全力で医療にあたっていますが、すべての患者さんがご満足されているかと言えば、まだまだ未熟な点があることも事実。
ご来院いただいた患者さんが、適切な医療を受けられるように。
お互いに「こんなはずではなかった」ということが少しでもなくなるように。
より理想的な医院になるため重要な学びになると確信し、スタッフを派遣することにしました。
「ということで、行きたい人いますか?」とミーティングで声をかけたところ「はい!は~い!」と、4人のスタッフが手を挙げてくれました。
ウチのスタッフ、いつも意欲は十分なんです(笑)。
しかしながら、問題はここから。
京都での早朝からのセミナー。
朝イチの南風(JR四国の特急)では間に合わず、飛行機で伊丹経由ならギリギリ間に合うけど、交通渋滞にかかるとアウト。アクロバティックに鉄道を乗り継げば行けそうですが、派遣スタッフの大半が「方向オンチなので、誰かについて行きます」というありさまでは、とうていうまく着けそうもありません(汗)。
行く前から、あーでもない、こーでもないと悩んだ挙げ句、夜も明けぬ時間にジャンボタクシーで高知を出発し、岡山から新幹線で現地へ向かうことになりました。
(県交ハイヤーさん、お世話になりました)
さて、肝心のセミナーの内容ですが、座学ではなくひたすら相互実習を繰り返す、なかなかハードなものでした。
どうすれば、患者さんの真意に気づけるのか?
どうすれば、押しつけにならない形で医療を提供できるのか?
実は、理屈はとても簡単で「相手の望みを引き出し、共感する」だけなのですが、これを実際に行うのはとても難しい!
単にテキストを開いて学ぶのではなく、二人で(あるいは三人で)組になりひたすらワークを続けたのは、体験を通して学ばないと血の通った知識にならないからなんですね。
参加後の感想文からも「簡単だけど難しい!」と、スタッフの苦悩がにじみ出ていました。でも、みんな自分なりの改善点を見出したようで、今回の脳ミソに汗をかく経験がプラスに働いているようです。 今回は、日帰り強行軍のセミナー参加、ありがとうございました。これからも、患者さんのための最高・最幸を目指して、がんばっていきましょうね!
末筆ですが、今回のセミナーを主催してくださった、京都は愛歯科医院の金先生に厚く御礼申し上げます。