凄すぎる患者さんの話(民俗学研究者・岩井信子さん)

わたくしどもで制作しております番組「歯っぴーライフ」
毎年、年末にはスペシャル版を制作しておりますが、
今年は「院長にしゃべらせない企画」として、初の患者さんインタビューをお送りしています。

記念すべき一人目の患者さんは、岩井信子さん(84歳)です。
高知の民俗学研究家 岩井信子さんs岩井さんは民俗学の研究者で、高知の風俗や習慣をまとめる傍ら、より原初の人類に近い生活を記録するため、世界中の秘境を旅されています。

ここ10年くらいは、エチオピア西南部のスルマ族の生活の研究をされています。
文字すら持たず、文明と無縁の生活を送る彼らの文化は、人類の原初の姿をいまだ色濃くとどめている可能性が高いのだそうです。岩井さんは現地に赴き、スルマ族の部族社会に溶け込むように生活を共にし、夢中で研究をされていました。

ところが、ここで問題が持ち上がります。

頭に獲物を載せて運ぶスルマ族の子どもと岩井さんの写真

頭に獲物を載せて運ぶスルマ族の子どもと岩井さん

原初の人類の生活を追う旅では、必然的に「原初の人類の食べ物」に近いものを食べることになりますが、そういう食べ物は、かたくて、しっかりと噛まないといけないものばかりです。
だから現地の方々は、歯が悪くなると食事ができなくなり、弱って死んでいきます。 かつてはそれが当たり前の人類の姿だったわけですが、岩井さんも、その現実に直面してしまいます。
自分の歯が抜けて入れ歯の部分が増えたため、フィールドでの食事に不自由するようになってきたのです。
日本でなら、柔らかい文明的な食事がありますから、入れ歯でもなんとかなります。でも、過酷なフィールドワーク先では、そのようなものは手に入りません。
「ごはんが食べられないなら、フィールドワークはあきらめないと……」

そんなおり、たまたま入れ歯の調整で弊院へおいでになっていた岩井さんは、院長の日野に、気がかりだったあることを質問します。

それは、インプラント治療についての質問でした。
「日野先生はなさらないでしょうけど、インプラントをやったら、アゴに痺れが残ったりするんですよね?」

岩井さんは週刊誌や新聞の記事を見て「インプラント治療は不自然な治療だ」「事故やトラブルが多くて実用には耐えられない」「お金儲けの治療であって、真面目なアポロニア歯科はインプラントなんてやらない」と思っていらっしゃったのです。

「いやいや岩井さん、それは誤解というものです」
日野から現代のインプラント事情について説明を受けた岩井さんは、インプラントが既に実用的な治療であり、アポロニア歯科でも多くの患者さんがされているという話を聞いて、とても驚かれました。そして、その日のうちに「自分もその治療を受けたい!」と決心されたのです。

驚いたのは、日野の方でした。
インプラント治療に明示的な年齢制限はありませんが、当時既に80歳だった岩井さん。
50〜60歳の方に比べると、治療の条件は悪くなっています。
「やりたい!」と仰っても、すぐに「はいそうですか」とお返事できるものではありません。
「年齢のこともあるので、ダメかもしれません。でも、できるかどうかの検査だけ、一度やってみましょうか」
「検査の結果が 悪ければ、諦めてもらおう」というつもりで、日野はCT撮影をおすすめしました。
ところが、結果は意外にも「インプラントOK!」
念のために、岩井さんの内科の主治医にも意見を求めたところ、こちらもOK。
日野も覚悟を決めて、岩井さんのご希望を叶えることにしました。

80歳にしてインプラント治療を受けられた岩井さん。
ご感想をうかがうと「また歯が生えた感じ!」とのこと。
あらためて歯の大切さを実感された岩井さんは、インプラント治療をきっかけに自由診療での予防メンテナンスコースも受けられるようになりました。

お口の健康管理をキチンとうけることで、不安がなくなった岩井さん。

スルマ族の少女と岩井さんの写真

スルマ族の少女と岩井さん

一度はあきらめかけた夢でしたが、健康への自信を新たにされた今、84歳になられてもなお、道なき道を越えエチオピア奥地へ赴き、スルマ族研究に情熱を注がれています。

そんな岩井さんの人生をお手伝いできて、感激ひとしおなアポロニア歯科スタッフでした。

カテゴリー: 院長ブログ   パーマリンク

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*