一生頭があがりません

「五月病」という病気が、ずいぶん前からあります。 これは、環境の変化による一種のこころの病です。春になると、入学・就職や職場の移動で、環境が大きくかわります。うまく馴染むことができればいいのですが、環境の変化に適応できず精神的に参ってしまうことがあります。これが五月病です。今でこそ医院の責任者として頑張っているヒノケンですが、この病気では、一生忘れられない苦い思いをしました。
わたしは、歯科大を卒業した後、すぐに大阪の大きな病院で研修を受けました。同期の研修医は100人以上いましたが、誰よりもがんばり、もっとも多くの患者さまを診て研修を終えました。「これからボクは日本でもトップクラスの歯科医師になるんだ!」そんな自信にに溢れたわたしは、今の妻と結婚し(新婚)、高知に引っ越し(新天地)、新たな就職先(県内某歯科)も得てヤル気まんまんでした。ところが……。そのヤル気まんまんだったわたしが、就職して3ヶ月経たずして、もう出勤不可能になってしまいました。仕事では思うように自分の能力を発揮できず、言葉も違うし、患者さまや上司ともコミュニケーションがとれず、ある朝目覚めても布団から出られなくなったのです。「こんなハズじゃなかった!」「何とかしないと!」と思うのですが、体は動きません。結局そのまま退職となりました。もちろんその後ちゃんと復活し今に至るのですが、今でもたまに履歴書を書くと当時のことを思い出します。職歴欄に記す、たった3ヶ月の某歯科勤務。苦い想い出ではありますが、おかげで「仕事に悩む」ということがどういうことなのか、身をもって知ることが出来ました。今では、そのことを感謝しています。(院内報・歯っぴ~ライフ2012年6月号より)

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