年末年始の診療についてお知らせいたします。

年末の診療は、12月27日(土)をもって終了いたしました。
年始は、1月5日(月)からとさせていただきます。

みなさま、よいお年をお迎えくださいませ。

カテゴリー: 院長ブログ   コメントをどうぞ

わたくしどもで制作しております番組「歯っぴーライフ」
毎年、年末にはスペシャル版を制作しておりますが、
今年は「院長にしゃべらせない企画」として、初の患者さんインタビューをお送りしています。

記念すべき一人目の患者さんは、岩井信子さん(84歳)です。
高知の民俗学研究家 岩井信子さんs岩井さんは民俗学の研究者で、高知の風俗や習慣をまとめる傍ら、より原初の人類に近い生活を記録するため、世界中の秘境を旅されています。

ここ10年くらいは、エチオピア西南部のスルマ族の生活の研究をされています。
文字すら持たず、文明と無縁の生活を送る彼らの文化は、人類の原初の姿をいまだ色濃くとどめている可能性が高いのだそうです。岩井さんは現地に赴き、スルマ族の部族社会に溶け込むように生活を共にし、夢中で研究をされていました。

ところが、ここで問題が持ち上がります。

頭に獲物を載せて運ぶスルマ族の子どもと岩井さんの写真

頭に獲物を載せて運ぶスルマ族の子どもと岩井さん

原初の人類の生活を追う旅では、必然的に「原初の人類の食べ物」に近いものを食べることになりますが、そういう食べ物は、かたくて、しっかりと噛まないといけないものばかりです。
だから現地の方々は、歯が悪くなると食事ができなくなり、弱って死んでいきます。 かつてはそれが当たり前の人類の姿だったわけですが、岩井さんも、その現実に直面してしまいます。
自分の歯が抜けて入れ歯の部分が増えたため、フィールドでの食事に不自由するようになってきたのです。
日本でなら、柔らかい文明的な食事がありますから、入れ歯でもなんとかなります。でも、過酷なフィールドワーク先では、そのようなものは手に入りません。
「ごはんが食べられないなら、フィールドワークはあきらめないと……」

そんなおり、たまたま入れ歯の調整で弊院へおいでになっていた岩井さんは、院長の日野に、気がかりだったあることを質問します。

それは、インプラント治療についての質問でした。
「日野先生はなさらないでしょうけど、インプラントをやったら、アゴに痺れが残ったりするんですよね?」

岩井さんは週刊誌や新聞の記事を見て「インプラント治療は不自然な治療だ」「事故やトラブルが多くて実用には耐えられない」「お金儲けの治療であって、真面目なアポロニア歯科はインプラントなんてやらない」と思っていらっしゃったのです。

「いやいや岩井さん、それは誤解というものです」
日野から現代のインプラント事情について説明を受けた岩井さんは、インプラントが既に実用的な治療であり、アポロニア歯科でも多くの患者さんがされているという話を聞いて、とても驚かれました。そして、その日のうちに「自分もその治療を受けたい!」と決心されたのです。

驚いたのは、日野の方でした。
インプラント治療に明示的な年齢制限はありませんが、当時既に80歳だった岩井さん。
50〜60歳の方に比べると、治療の条件は悪くなっています。
「やりたい!」と仰っても、すぐに「はいそうですか」とお返事できるものではありません。
「年齢のこともあるので、ダメかもしれません。でも、できるかどうかの検査だけ、一度やってみましょうか」
「検査の結果が 悪ければ、諦めてもらおう」というつもりで、日野はCT撮影をおすすめしました。
ところが、結果は意外にも「インプラントOK!」
念のために、岩井さんの内科の主治医にも意見を求めたところ、こちらもOK。
日野も覚悟を決めて、岩井さんのご希望を叶えることにしました。

80歳にしてインプラント治療を受けられた岩井さん。
ご感想をうかがうと「また歯が生えた感じ!」とのこと。
あらためて歯の大切さを実感された岩井さんは、インプラント治療をきっかけに自由診療での予防メンテナンスコースも受けられるようになりました。

お口の健康管理をキチンとうけることで、不安がなくなった岩井さん。

スルマ族の少女と岩井さんの写真

スルマ族の少女と岩井さん

一度はあきらめかけた夢でしたが、健康への自信を新たにされた今、84歳になられてもなお、道なき道を越えエチオピア奥地へ赴き、スルマ族研究に情熱を注がれています。

そんな岩井さんの人生をお手伝いできて、感激ひとしおなアポロニア歯科スタッフでした。

カテゴリー: 院長ブログ   コメントをどうぞ
鼻の解剖図です。

鼻の構造を基礎からおさらいしました。

院長の日野です。

今日は、岡山へ日帰りの勉強会に行ってきました。
テーマは、上顎洞について。

「上顎洞」といっても、一般の方はピンとこないでしょうが、鼻に関連する空洞のひとつで、目の下、頬骨のあたりにあります。

風邪を引いたり鼻炎になったりすると、鼻水が溜まって重く感じたりしますね。

あそこです。

基本的には耳鼻科領域なのですが、上顎洞の炎症が実は歯に原因があったり、歯の痛みの原因が鼻にあったりするので、歯科も無関係ではありません。

しかし、歯科医でありながら鼻のことも勉強するのは、とても難しいんですよね。
本当は耳鼻科の先生と密に連携をとりながら診療にあたるべきなのですが、(お恥ずかしながら)耳鼻科の先生とは全然交流がないんですよ。
患者さんの全身疾患について問い合わせたりするので、まだ内科の先生との方が交流してたりするくらいです。

そんなわけで、重要なのに未知のエリア(すいません!)である上顎洞について、可能な限り知識を吸収するべく参加させていただきました。

今日の講師である長崎市の桝屋順一先生は、歯科医療サイドの上顎洞のプロフェッショナルで、日々耳鼻科の先生と連携をとりながら患者さんの治療にあたられています。
今日は、先生の数々の症例を見せてもらいながら、改めて上顎洞についての基礎知識から、耳鼻科の先生との連携の取り方、鑑別診断などについて、1日ミッチリ教えていただきました。

講義中の写真 パソコンでも記録をとっています。

ノートは手書きですが、パソコンにメモることもあります。

今日の講義では「講義中の写真OK」とのこと。桝屋先生のご厚意に感謝しつつ、写真を撮ってはノートを取り、ノートを取り、ノートを取り……。
あっと言う間に1日終わってしまいました。

桝屋先生ご本人はとても控え目な方で「たまたまこんな風に治っただけで、これが最良の治療ってわけじゃないかもしれないですよ」と、とても奥ゆかしいことを仰います。
しかし、先人があまりいない医学領域で、患者さんひとりひとりを大切に診て、ずっと記録をとってこられた重みがスライドから伝わってきて、つくづく頭が下がりました。

この世界の先輩のお仕事に触れると、いつも思います。
「追い越すことなんて、できない」と。

時の重み、経験の重みは、計り知れないものがあります。
でも「せめてこれ以上距離を離されないように、必死でついて行こう」と、今日も決意を新たにしました。

患者さんにベストな医療を提供するために、もっとがんばらないと!

 

カテゴリー: 院長ブログ   コメントをどうぞ

院長の日野です。

今日は、治療とはあまり関係のない話です。

わたしが歯科医師になって、15年経ちました。
そのうち、院長として過ごした時間は、キャリアの半分以上にあたる8年間になります。

駆け出しの歯科医師だった頃は、それはもう大変な苦労をしました。
出来ることがあまりにも少なく、
出来ないことがあまりにも多く、
学校の成績などなんの意味もない臨床の現場で、とまどうばかりでした。

多くの歯科医師は、そんな修業時代を経て技術を身につけ、院長になります。
ところが、院長になって思い知るのです。
「歯科医師」と「院長」が、まったく別の仕事だということを。

どんなに大学の成績が良くても、歯科医師としての技倆はゼロからスタートするように、
どんなに腕を磨いた歯科医師でも、院長としての仕事はまたゼロからスタートします。

医院の責任者となり、医院をつくり、歯科医師会に入り、スタッフを安定的に雇用し、帳簿をつけ、借金を返し、源泉徴収に決算に確定申告に納税……。
そんなこと、今まで一度も習ったことないのに!

院長の日野が、医療と経営について語っています。

医療と経営について講演する日野

そんなこんなで、医療の修行は続けつつも(やめる訳にはいきませんから!)、経営の修行も並行して進め、ようやっとひとさまに「医院経営ってこんなんですよ〜」と講演できる程度にはなってまいりました。

しかしながら、ここまで来て気付いたのが、医療の修行と経営の修行の大きな違いです。

医療の修行は、まず第一に良い師匠につくこと。そして、こつこつとひたすら反復練習をすることです。どちらかと言うと、孤独に探求するスタイルですね。

それに対して、経営の修行は、まず良い仲間と出会うこと。そして、出会った仲間どうしで知恵を出し合い、励まし合い、たたえ合うことです。こちらは、(自分も頑張るけど)仲間とともに上を目指すスタイルと言えます。
私自身、志を同じくする仲間との出会い、そのことでどれほど成長できたのか、自分でも不思議なくらいです。

渥美さんの本を持つ日野

盟友と共に前進!

今日は、その大切な仲間のひとり、愛知県刈谷市のやまむら歯科で事務長をしている渥美貴浩さんの誕生日です。
愛知県と高知県で距離も離れており、なかなか頻繁に会うことも出来ませんが、インターネットで交流を続け、私にとっては盟友と言ってもいいくらいの友人だと(勝手に)思っています。
この歯科界切っての実力派事務長が、素晴らしい本を出版しました。
今日は二重におめでとう!
今日から22日まではタメ年だからね!
(2014年12月4日記す)

カテゴリー: 院長ブログ   コメントをどうぞ